株主優待って知っていますか?まだまだ株式投資が浸透していない日本では知らない人が多いと思います。株主は毎年利益の分配で配当を貰うことができます。これをインカムゲインと言います。株主は株価が変動して値上がった分の利益を売却する事で利益を得られます。これをキャピタルゲインと言います。そして株主はもう一つ得られるモノがあります。それが株主優待です。自社の商品券や割引券、QUOカードなど魅力ある特典を受けられます。
株主が得られる利益の種類
1.配当=インカムゲイン
2.売却益=キャピタルゲイン
3.株主優待
株主優待はWin-Win
株主優待の良いところは、実質の利回り率が飛躍的に向上する事です。例えば配当の利回りが2%だとします。しかし、株主優待制度を実施していると利回りが実質5%にもなるなんて事がよくあります。スゴイんです!
シミュレーション
- 100万円投資
- 配当利回り 1%(通常は2%。配当利回り1%分を株主優待の原資として使用)
- 株主優待 4% 計5%
パーセンテージで表示すると大した事が無いように感じますが、100万円なら2万円が5万円にもなります。3万円の差は大きいですよね。
株主は株主優待に費用をかけるのであれば配当に回してくれよ!っと思うかもしれません。確かにそうです。しかし、株主優待は配当以上のメリットを受けられるようになっています。会社側は1万円分の株主還元費用があります。そのまま1万円分配当に回しても良いです。自社製品4万円分購入出来る商品券にする事も出来ます。どちらの方が株主にとっておトクでしょうか?
4万円分の商品券ですよね!1万円が4万円分になるのは商品の原価が1万円だからです。まさにその会社しかできない株主還元です。会社側は株主には自社製品を使用して欲しいとも考えていますし、株主が製品のファンになってもらう事で宣伝にもなります。会社側にとって広告費用として見ても非常に効率の良い手法です。会社にとっても株主にとっても利害の一致したWin-Winの制度が株主優待なのです。
株主優待のしくみ
- 株主還元費用1万円
- 配当だと単純に1万円以下(会社側は株主優待を広告費用として見ている側面もあるのでもっと少ない可能性があります)
- 株主優待 4万円
- 実質の利回りが3%向上する。
株主優待による株価対策
例えば配当のみで利回り2%よりも配当+株主優待で、実質利回り5%の方が見た目が良いですよね。実際におトクですし数字の大きさは心理的に良い方向に働きます。株主数が増加、資金流入され株価が上昇します。
株主優待制度を導入した会社は一般的に株価は上昇します。そして株主優待を導入した事で、1段階上昇した株価は下がりにくくなります。新たな株主は株主優待目当てであり株主優待が廃止しない限りはずっと持ち続ける可能性が大きい株主です。そして、既存の株主は株主優待が付く事で株価の上昇が見込まれるのでますます保持する事になります。目標としていた株価に到達すると売却する株主は出ますが、株主優待を導入していない時よりも明らかに売却する株主は少ないはずです。
株主優待は銘柄選びの重要な要素
私は株主優待の実質的な利回り、その優待の使いやすさを銘柄選びの重要な要素としています。この2つが良いほど株価は下がりにくい特性があるからです。下がりにくいという事はリスクが低いという事を表しています。そして株主優待が良ければ、下がっても上昇しやすい特性も持ち合わせています。もしリーマンショックなどのショックで下がった株は株主優待がおトクであるほどその株主優待制度を導入している会社の方が上昇しやすいです。
株主優待生活は最高
株主優待は不労所得です。100万円投資したら4万円、200万円なら8万円、300万円なら12万円、400万円なら16万円分の不労所得が手に入り、配当所得もあります。
株主優待銘柄に投資しただけで毎年ちょっとした月給分の不労所得が手に入るって最高ですよね。しかも使えない優待でなく、生活に密着した食事の商品券だったり洋服の商品券だったり利用出来るモノばかり・・・それを株主が選ぶ事が出来ます。ぜひ、買いたい銘柄を絞っておき、株価が低い時にたくさん購入しましょう。楽しい株主優待生活が待っています。